2006年07月04日
デスガイア2
色々とお世話になっているへかとんさんのコミックがでました。
へかとんさんがデビューされたのは随分前だったはずなのですが、コミックはコレで2冊目なのですね。
デスガイア2のコミカライズ版ということですが手に取ってみると、ああへかとんさんらしいなあ・・・と思う。というか、へかとんさんの”地”のまんまですな。暴走列車のごとくハイテンションで突っ走る乗りは、同人誌時代を知っている人にとっては懐かしいと思うし、ポプリで彼を知った人には新鮮に映る・・・かもしれません。
原作がデスガイア「2」ということなんだけど「1」しらねーよという人にも楽しめる親切設計で、原作付とはいいながらも、どういうわけか頭の先から尻尾の先までへかとん節。
ハイテンション一辺倒でなく、ポプリ連載時に試行錯誤されたであろう緩急を織り交ぜたストーリー展開に加えて、へかとんさんのもともとの持ち味である嫌味なくらい楽しそうな作画のノリが、原作との親和性が大変良いようで、これもまたキチンとプラスに働いてるのがよろしいです。
ああ、この本てのは、いろんな意味でへかとん集大成となっているんじゃないのでしょうかね。眼鏡もあるし。
各方面での評判もよろしいとの事。この作品を芯にして大人の階段をのぼるへかとんさんが見えるようです。
でわ最後に、へかとんさん出版おめでとうございます。
できましたらあと10ページほどママんをだしてください。
2006年06月10日
希望の神殿
僕らが歩いてきた道、それは戦いの歴史
人と自然の戦いの歴史
沢山の命と財産を失いながら
僕らはここまでやってきた
沢山の教訓と知識を積み上げて
僕らはここまでやってきた
僕らが歩いていく路
それは自然と互角に戦える知識の砦
かねてから見学したいとねらっていた首都圏外郭放水路、ようやく対面の運びとなりました。一般の見学コース時と違い、時間中は調圧水槽内での自由が利いたため2時間近くひたすら写真を撮っておりました。フレームに人が入ると邪魔この上ないのですが、人が入らないと、大きさの感覚がゼンゼン分からない。普段のモノサシが役に立たなくなる不思議な空間でした。
次は生きたシールドマシンが見たいです。
2006年06月05日
はやぶさ
はやぶさ関係のニュースが解禁になったようで、いろいろと血沸き肉踊るニュースがネットを飛び交っています。日本よりもアメリカでの評価の方がはるかに高いのが悲しくもありますが。
http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2006/0602.shtml
ささやかながらもウチでもはやぶさ絵。2年前に書いた初代から数えて”はやぶさたん改善4”といったところでしょうか。のぞみ擬人化で得られたノウハウと、先日の熱構造モデルの取材のお陰でようやく雰囲気がつかめてきました。
youtubeで”jaxa”で検索すると、とてもいいムービーもあるのでこちらもオススメ。
2006年05月28日
地球観測センター
すでに1週間経ってますけど、先週末、地球観測センターの一般公開に出かけてきました。正直展示物が頻繁に変わる施設ではないので、今年は解説員捕まえてネタの採取に重点を置こうと思っていたのですが、今年はなんか気合の入り方が違う(ような気がする)。たとえるなら、空をかける一筋の流れ星、スーパーだいちタイムといった趣です。
【だいち】
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/alos/index.html
今年は陸域観測衛星”だいち”が撮影したデータがいろんな形で展示されています。そのデータの美しいこと楽しいこと。ああこりゃどっかの国が騒ぐよなあ。
”だいち”が日本上空を一航過するあいだに撮影した写真を繋ぎ合わせてパノラマにしたものや(上)、パンクロマチック立体視センサーで撮影した画像を飛び出す地形図(あの青赤眼鏡の奴、右の写真)に加工したものがあって、詳細な地形データが得られるという利点が、まあこれほどインパクトがあるものなのかと、正直目から鱗の体験でありました。
時間の許す限り解説員の方々と、ひたすらだいちトーク。謎部品の詳細が明らかになる瞬間というのは、やはり楽しいもの。一日費やして色々話を聞いて、ようやく”だいち”というキャラクターが頭の中で立ってきた気がします。
観測センターの展示室にも去年から手が入っていて、しきしまが大好きな改良型高性能マイクロ波放射計 (AMSR-E)の試験機が仲間入り(左)。かなり無防備な展示方法にハラハラしますが、ぺたぺた触れるのはありがたい話。上を見ると天井ギリギリで想像以上の大きさにメロメロ。
これまた恒例のクイズラリー、今年は”だいち”ペーパークラフトを頂いてきました。飛び出す地形図もすっごい欲しかったのだけど、手元に模型がないとやはり困りますしね・・・。市販しないかなあ・・・。
やはり話を聞く度に、色々と語りたいことはどんどこ増えていくのですけど、そーいうのがいつかちゃんと形になるといいなあと、こうして聞いて触って歩き回るたびに思うわけでした。
出きればちゃんと人に伝わる形で、可能なら人の心にまで伝わる形で。
2006年05月14日
たまには本の話など
コミティアが終わったあともなんだかんだで忙しく、部屋の中などはコミティアの修羅場のままなのですが、それでも本を読む余裕などは出てきました。タイトルを見て思わず手に取ってしまった「B‐29対日本陸軍戦闘機 」、なかなかに興味深いです。
ボーイングB-29。”戦場まんがシリーズ”を読んで育った世代としては、直接の関係はなくとも、なんというかこうトラウマというか、モヤモヤする存在であります。B29による本土空襲というと
「へっへっへ、今夜もJAPを十万人くらい天ぷらにしてやったぜ」
みたいなイメージが(個人的には)強いのですが、現実には勿論そんなことは無くて、防御火器を全て下ろしたり、昼間に中高度で攻撃をかけた上に日本戦闘機の空対空特攻に晒されたり、脱出しても現地住民に殺されたりと決してお気楽な作戦行でなかったことが分かってくる。
今の日本では本土空襲関連の書籍というと、戦時中に空襲の中を逃げ惑って幼少期を過ごした方々の記録というのが殆んどで、当時防空隊や防火隊に所属して空襲と戦ったという方の記録というのはかなりマイナーな部類でしょう。
それが更に空襲する側からの記録で、それなりに読みやすい形でまとめられている本というのは、なにげに珍しいです。
半世紀前、自分の住んでいた町の上空で行われた戦いの記録は、ミリ屋でなくとも抑えておきたいところ。
以前、衛星本の製作時に本土防空戦について調べてた事があって(結局ボツ)、・・・もっと早く買っときゃよかったなコレ。