2008年04月
2008年04月25日
「エマ」 堂々のフィナーレ
メイド漫画の最高峰と名高い「エマ」がとうとう完結。連載当初よりずっと拝見させていただいておりました。もう6年ですか。巻が進むに連れて、絵がどんどん緻密になるというか鬼気迫るくらい油が乗っていて逆に心配になっていたのですが、そのまま最終回まで雪崩れ込むパワーと力量には恐れ入りました。6年かけた連載のラストに、サブキャラ総出演となる結婚式の光景には涙が出ます。大団円というのはいいものですねえ。本当にいいものを見させていただきました。
本:・・・とのんきなことを言ってられません。コミティアの「かぐや」本、やはりコピーになりました。その代わり表紙はカラーで行きますよ。 大体描き終わってるのですが、「かぐや」の開発から月軌道に到達するまでを扱ってます。例によって資料性は全くありません。それにしても「嫦娥1号」はどうなったのかなあ・・・。
2008年04月21日
筑波宇宙センター
時期が時期ですしどうしようか迷ったのですが結局行ってしまいました。つくば宇宙センター一般公開。ああ、これで折本印刷は間に合わない。
でもやはり行って良かったです、「かぐや」の展示も多かったので、今取り掛かっている「かぐや」本に取り込める小ネタも色々。最初のイメージでは結構バブルバブルしてる感じでしたが、推進系とかの話を聞いていると結構堅実だったりして、ちょっと見直したよ「かぐや」。まあ情報が入るに連れて描いてる原稿が間違えてることも分かってしまったわけですが・・・。それにしてもつくばエクスプレス便利ですね。自宅から宇宙センターまで二時間かからないとは。
会場では、今個人的マイブームの「小型実証衛星 1 型(SDS-1)」の構造モデルや、以前の公開で見つけられずずっと縁の無かったH-Ⅱ8号機のエンジン(海底から引き上げられたLE-7)、ともようやく対面。でも筑波宇宙センターってすっごい施設のはずなのに、撮ってきた写真はどれもすっごく地味というフシギ。
貧乏の代名詞ともいえる年々宇宙機構ですが、配布するお土産とかパンフは年々豪華になっていくような気がします。宇宙年間2007を普通に配っていたのにはビックリしました。グッズといえばイベント会場で「きぼう」のトートバッグを見かけました。おもわず肩をがっしと掴んで、どこに売ってた?!と聞こうと思ったのですが、持っていたのがその人だけだったので、多分別のイベントで買ったんだろうな・・・。
屋外に展示してあるH-Ⅱについて関係者の方のお話を聞かせていただいたのですが、種子島に行っても結局ブロックハウスの中なので直接打ち上げは見たことない。と話していたのが印象的でした。地下の司令室にまで響いてくる地鳴りで、ロケットが打ちあがっていくのを実感するのだとか。
お忙しい中、むさいオタクの質問にも快く答えてくださった筑波宇宙センターの皆様、ありがとうございました。かぐやの無事の航海をお祈り申し上げます。
2008年04月12日
comitia84の対応について
帝都もすっかり暖かくなって桜も散った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。GWに行われるコミティアについてのご連絡。当teardropの参加が確定しましたのでお知らせいたします。
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2008年5月5日 東京ビッグサイト
COMITIA84 東4.5ホール
ら-17a「teardrop」
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となります。参加される皆様よろしくお願いします。出し物は現在月軌道でぶいぶい言わせている月探査衛星「かぐや」解説本、「Orbitalpretty 6-bbm」を予定しています。多分コピー。あとは例によって既刊が2種類。メイド本とミネルヴァ本です。ミネルヴァ本は久しぶりの再販なので、情報のアップデートを少しだけしています。
原稿を描きながら先日借りてきたDVDを消化中。タイトルは「H-II ロケット8号機 失敗を乗り越えて」。これまでそれなりに右肩上がりだった日本の宇宙開発のターニングポイントとなったH-II8号機の事故。事故の原因究明と打ち上げ再開までのドキュメンタリー。短いながらもマイナーな映像が多くなかなかの見ごたえ。
予定通りにゆうゆうとソラを昇ってゆく8号機。しかし、女性オペレータの予定外の「MECO(メインエンジン燃焼停止)」宣言に始まる悲壮な展開。「MECO」「宇宙が丘レベルダウン!」「ああ、MECOでた」「姿勢角誤差が大きいです」・・・結局メインエンジンが途中で止ってしまった8号機は最後までリカバリーすることができず、指令爆破となったのでした。
ああ、もう、なんで、いいところでオペレーションの上にナレーションを被せるのかなあ・・・orz。
いまでこそ連続打ち上げに成功し明るい兆しの見えてきたH-IIシリーズですが、やはり過去には暗く辛い下積みの歴史があったのです。思い出したように貼ってしまう、ようつべにかなり早い時期にあげられていたメインエンジンLE-7開発時代の映像。エンジンを噴かす度にボカンと火が付く、そんな時代もあったねと。エンジニア達の妙に冷静な対応には驚かされます。
2008年04月08日
嵐の中で輝いて
うっかり入れなくてもいい予定を入れてしまい、大荒れの都内に突入するハメになりました。ボロボロ。そのまま帰るのも悔しいのでJAXA-Iに寄って「かぐや」のDVDを借りて広報誌「JAXA’s」の最新号を確保。写真を撮るつもりでいた「かぐや」の模型はどっかにお勤めに出てしまったようです・・・ああ、へまこいた。
「JAXA’s」はいわずと知れたJAXAの広報誌なのですが、A4サイズという大きい版型に、でかくて綺麗な写真と開発者のインタビューまで付いたコレ一冊のために都内まで出向く価値のある本だと思います。ええとPDFはこちら(http://www.jaxa.jp/pr/jaxas/index_j.html)。さっそく、「きぼう」保管室取り付けミッションの写真が載ってるんですが、良く間に合ったな。
祈:最近「はやぶさ」の「祈り」を見ていて気づいたんですが、「はやぶさ」のサンプラーカプセルって中心より左側にオフセットされてるような気がしてきました。そう思ってみると、熱構造モデルもたしかに寄っているように見える・・・。正面図が無いから確信が持てないのですが、どうなのかしら。大きな写真が公開されて随分謎が解けたのですが、やっぱり分からないところだらけです。
2008年04月06日
耳なしミク
流行に流されてウチにもミクがやってきました。といっても本家ではなく、二頭身の憎いあんちくしょう「ねんどろいど初音ミク」です。良く出来てますね、ホント。二頭身のボディに適度に詰まったディティール、ツボを突くディフォルメ。綺麗な仕上がりでそれなりの可動。手ごろな値段。恐ろしく良く出来たパッケージだと思います。って、ヘッドホン、部品たんないよこれ・・・。
クレームを入れたら、さくっと部品を送ってくれました。ねんどろいどがバカ売れして左団扇だろうに、こういう誠実な対応は好感が持てます。
抜:先日ご飯を食べてたらですね、奥歯が砕けました。虫歯になっていた親知らずをどうせ抜くんだからと放って置いたのが寿命が来たようです。かかりつけの歯医者に駆け込んでレントゲンを撮って麻酔打って、ごう、よん、さん、にい、いち、ぼくん。・・・終了。最近の歯医者ってすごいですね。歯石取るほうが痛いくらいです。出血も殆んど無く無事すんだのですが、この直後から口の中が荒れてしまって、ここ数日大変機嫌が悪いです。
宙:ESA(欧州宇宙機関)の無人補給船「ジュール・ヴェルヌ」初号機がISSへのドッキングに成功しました(http://iss.jaxa.jp/iss/atv/atv1/)。宇宙ステーションにドッキングし補給物資を搬入した後はゴミを詰め込んで大気圏に落として燃やすという使い捨て輸送船です。7トン近い補給物資をシャトルに頼らずに、無人でISSに送り込むことが可能になります。これでISSに物資を搬入する手段は3つになったわけです。日本でも同様の補給船「HTV」を開発中ですが両者の仕様は微妙に住み分けがされており、それぞれ役目が違います。「HTV」打ち上げ予定は2009年夏。
それにしてもESAはちゃくちゃくとISSから逃げ出す算段を進めてるというのに、我が方と来たら・・・ギギギ。